納豆は日本特有の発酵食品で、その保存性に関する議論が多くあります。特に、賞味期限を過ぎてからも納豆を安全に食べることができるのか、この記事ではその点を詳しく解説します。

メインとして、消費期限を過ぎて5日、10日、さらには2週間経過した納豆の食べられるかどうかを解説します。

 

納豆はご飯のトッピングだけでなく、パスタやトーストにもよく合い、おつまみとしても楽しめます。

タンパク質やイソフラボン、またナットウキナーゼなど納豆特有の栄養豊富な成分を多く含んでおり、ダイエットや美肌にも効果が期待できます。

しかしこのような栄養価が高い食品でも、当然ながら賞味期限は重要です。

以下で、納豆の賞味期限から5日、10日と期限が切れてしまった場合どうなるか、また冷蔵・冷凍などの保存方法なと、おすすめの食べ方について説明します。

 

納豆の賞味期限とは

納豆は大豆に納豆菌を加え、40℃前後で発酵させた後、冷却して出荷されます。

時間が経つにつれて納豆菌は続けて発酵し、過度の発酵は品質を落とす原因になります。

そのため、メーカーは納豆が美味しく食べられる期限として賞味期限を設けています。通常、設定される納豆の賞味期限は、製造日から約7〜10日間です。

 

また納豆の賞味期限は「ある条件のもと」で設定されています。

それは10℃以下＝冷蔵庫で保存をする状況を条件として、賞味期限の期間として設定されています。

室温での保存は発酵を加速させ、品質の低下を早める可能性があります。

 

ひきわり納豆の賞味期限は？

普通の納豆と違いひきわり納豆は、細かく砕いた大豆に納豆菌を加えて発酵させるため、通常の粒状納豆と比べて表面積が広く、菌の活動がより活発です。

その結果、発酵が早く進むため、ひきわり納豆の消費期限は一般的な普通の納豆より短く設定されます。

 

納豆の賞味期限を過ぎて5日経ったときの状態

納豆は発酵食品の一つであり賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

特に、「冷蔵庫で適切に保存していれば」賞味期限を過ぎて5日経っても、味や香り、食感に大きな問題はなく、安心して食べることができることが多いです。

 

納豆の賞味期限を過ぎて10日経ったときの変化

賞味期限が過ぎて10日も経ってしまうと、納豆にはいくつかの外見上の変化が見られることがあります。

例えば、色がやや茶色くなったり、表面が乾燥してしわが目立つようになることがあります。

納豆の表面には、チロシンの結晶が現れることもあり、これは納豆菌がタンパク質を分解する過程で生じます。

これらの結晶を食べると、シャリシャリとした独特の食感がありますが、香りに大きな変化は感じられないことが一般的です。

 

納豆の賞味期限を過ぎて2週間経ったときは？

賞味期限から2週間過ぎてしまった納豆は、基本的には食べても大丈夫と言われていますが、香りに変化がある場合は食べるのを避けるのが賢明です。

また、さらに2週間＝賞味期限から1ヶ月経ってしまった納豆は、通常、香りがおかしくなり、豆の色も濃い茶色に変わっていることがあります。

この段階になると、食べるのは避けた方が良いでしょう。

 

「賞味期限」と「消費期限」の違いについて

食品には「賞味期限」と「消費期限」という２つの異なる期限が設定されています。

「賞味期限」とは、パッケージが未開封の状態で推奨される保存方法に従った場合、その日付まで商品が最も美味しく食べられる期間を指します。

納豆のパッケージにもこの賞味期限が記載されています。

 

一方、「消費期限」は、その日付を過ぎると健康への影響が懸念されるため食べるのを避けるべき「安全に食べられる最終日」を示します。

生鮮食品など、お刺身やお弁当にこの表示が一般的です。

 

納豆の適望ましい冷蔵保存方法

一般的に納豆の賞味期限は、10℃以下＝冷蔵庫で保存することを前提として期間が設定されています。

当然ながら温度が高くなると納豆の発酵が進むため、品質が早く劣化してしまいます。

冬場の低温であれば常温でも保存できますが、安定した温度管理が難しいため、一般的には冷蔵保存が推奨されます。

 

余分な納豆の冷凍保存方法

余った納豆は冷凍することで品質を保つことが可能です。ここでは、納豆の冷凍保存法と解凍のコツについて説明します。

冷凍納豆の賞味期限の目安

冷凍することにより、納豆の賞味期限に余裕が生まれ＝延長されます。

冷凍で約3週間（目安）。

ポイントとしては、賞味期限内に食べきることが難しい場合は、早めに冷凍することをお勧めします。

ただし、長期間の冷凍は味が落ちる可能性があるため、できるだけ早く食べきるようにしましょう。

 

納豆の冷凍保存の方法

購入したままのパッケージで納豆を冷凍することが可能です。

フリーザーバッグやラップを使用して密封し、乾燥や他の食品からのにおい移りを防ぎましょう。

賞味期限が切れてから慌てて冷凍するのではなく、「通常の」賞味期限の範囲内で冷凍して、その上でできれば3週間以内に食べきるのが理想的です。

 

冷凍納豆の解凍方法

冷凍納豆を食べる際には、食べる予定の6〜8時間前に冷蔵庫へ移し、ゆっくりと自然解凍させます。

室温での解凍や電子レンジを使用した解凍は、風味や食感を損ねる原因になるので避けてください。

解凍した納豆は、延長された賞味期限に関係なく、早めに食べ切ることが望ましいです（納豆に限らずですが再冷凍は避けましょう）。

※お子さんや胃腸が弱い方はそもそもの賞味期限内で食べましょうね。

 

まとめ

納豆は大豆に納豆菌を加え、約40℃で発酵させた後に冷却して出荷され、通常の賞味期限は製造日から7～10日です。

消費期限を過ぎても、納豆は特質上すぐに食べられなくなるわけではありません。冷蔵庫で保存していれば、期限後5日経過時点でも味や香り、食感に大きな問題は見られず、安心して食べられます。

 

しかし、10日経過すると色の変化や表面の乾燥が見られ、チロシンの結晶が生じることがあります。

これにより独特の食感が出るが、香りの変化は少ないです。ただし、2週間を過ぎると香りに変化が生じる場合があり、1ヶ月後は豆の色が濃くなり、食べるのを避けるべきです。

 

余った納豆は冷凍保存が可能で、これにより賞味期限を約3週間延長できます。

冷凍は風味の低下を防ぐため、フリーザーバッグやラップで密封して行い、3週間以内に食べ切ることが理想的です。

解凍時は自然解凍を推奨し、風味や食感を損なう室温解凍や電子レンジ解凍は避けるべきです。解凍後は早めに食べ切ることが望ましいです。