レプタイルボックスはレオパをはじめとした爬虫類飼育のケージとしてとても人気です。軽いし、透明度高いし……なにより虫用のプラケースよりテンション上がりますし(笑)
でも、レオパを飼育しようとしてぶつかる壁は「レプタイルボックスに暖突(ダントツ)が直接つけられない」という事ではないでしょうか。
うんうん、分かります。私も悩みました。
そこで今日は私がレプタイルボックスでレオパを飼ってる=暖時のつけ方/使いかたについてご紹介します。
お役に立てる情報になれば幸いです!
もくじ
レプタイルボックスに暖突はつけられるの?
そもそもレプタイルボックスでレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)など爬虫類を飼育する際、「暖突を使う事」は可能ですが、レプタイルボックス本体に、暖突をつけることは出来ません。
正確に言うと、レプタイルボックス本体の「天板面内側に無理やりつけることは可能」です。つけ方としては穴を通して暖突についているネジで無理やり止めることは出来ます。ただし…
・レプタイルボックスの天板は引き出し(スライド)方式で本体に抜き差しするため、暖突をつけた状態では、、、閉めるることがそもそもできない
・仮に(無理ですけれど)閉まった状態で暖突がつけられたとしても当然、引く際に手前の壁にぶつかり開かない
下はさすがに無理がありすぎですね(苦笑)このようにレプタイルボックスのフタ、内側に暖突を直接つけることは不可能です。
次に思いつく、レプタイルボックスに暖突のつけ方として、レプタイルボックスの天板=フタの上に直接暖突を置けばフタの開閉には影響ないから大丈夫!!!!
…とはいかないことは、、、ひょっとしたらこの記事をご覧の方はご存知なのではないでしょうか。
暖突は生体が直接触れてしまってもケガ(火傷)しなように特殊な不織布で表面が保護されています。
ですが、ブラケースやレプタイルボックスのようなアクリルケースは暖突の熱を直接あて続けることで…溶けたり、それ以上が起こる…可能性が高くなり、かなり危険です。
もう一度言います。危険ですから絶対にやらないでください。
じゃあどうすればいいの!?!?!
と、混乱してしまいますよね。先ほどお話した通り、レプタイルボックスに直接暖突をつけることは物理的にも、安全面でもできないと言えます。
でも、レプタイルボックスを使用していても「暖突を利用して」ケージ内を暖めることは可能です。具体的にその方法を2つご紹介しますね!
レプタイルボックスで暖突を「使う」方法
レプタイルボックスでレオパなどを飼育している時に暖突を「使う」方法は2つあります。
「どのように暖突をレプタイルボックスの上に固定するか」、これがレプタイルボックスで暖突を使う時に考えることです。
①ケージを置くラックの上段からS字フックなどで吊り下げる
一つ目のレプタイルボックスで暖突を使う方法=暖突の上の空間を埋めるアイテムとしてS字フックなどを使って暖突を上から吊り下げていく方法になります。
S字フックの長さ(大きさや個数)で高さ調節ができます。
この時、暖突側にも百均などで売っているフック船長のようなネジを使うと、暖突とS字フックをひっかけることができますし、暖突を後述するグリル網などにつけた上で、そのグリル網にS字フックをひかっけることもできます。
…ですが、私も最初このような運用をしたのですが、、、餌を上げたり、レプタイルボックスのメンテナンスする時に暖突をいちいちS字フックから外して……戻すときにまたひっかけて、が、、、
正直面倒でした(笑)メンドクサイと続かない!
そこで、現在私は別の方法でレプタイルボックスで暖突を利用しています。
②グリル網の上に暖突起を乗せるだけ
写真のような感じですね。
ちなみに私はこのグリル網を百均のダイソーで買いました。
この方法の何がよいって先ほどの①と違いレオパへの餌やりや、レプタイルボックスのメンテナンスの時に、細かな気遣い不要で、「取るだけ」。作業終わったら「乗せるだけ」という日々飼育上でのストレスがなくなりました。
S字フックにひっかけるって1点だけなら良いのですが、安定・保険の意味で4スミ止めるとなると、4か所ひっかけるわけでそれが毎回となると、、、ストレスです本当に。
ここで気になるのは、レプタイルボックスと暖突の「熱」の関係。「溶けたりしないの?」です。
私も気になったので、最初は休みの日につけっぱなしで予様子を見た上で、レプタイルボックスがメチャクチャ熱を持ったりしないか…と安全面確認をしたところ、「可」としました。
レプタイルボックスが熱いという状況にまでなったこともありませんでした。もちろん温かいという状態ではありますが。
(これは、レプタイルボックスの周りをスタイロフォームで作った温室で覆っている&サーモスタッドで管理している為、適度についたり消えたりしているからと考えられます。)
ちなみに、グリル網からレプタイルボックスまでの距離は5cmです。ご参考までに^^
冬の間、この距離感でレプタイルボックス内の保温も問題なく(※)、また当然レプタイルボックスが溶けたりというトラブルもなく春を迎えています。
※暖突だけではせっかく暖めた熱が逃げて行ってしまうので、先の通りスタイロフォームなどで熱を逃がさないようにかこってあげることも必要です。
グリル網によってはレプタイルボックスまでの距離が近すぎるなもどあるかも知れませんから、暖突をつけた初日は外出せず様子を必ずみてくださいね!環境はそれぞれですから。
また、暖突の「上」もそこそこ熱をもちますから、暖突とスタイロフォームが接することが無いよう気を付けてくださいね!
……ただしこの方法にも欠点はあって、暖突にサーモスタッド(暖め過ぎを防ぐ)をつけることはほぼ必須なのですが、そのサーモスタッドの線が、レプタイルボックスには通らないのです。
フタはマグネットでピタっと閉まってしまいますからね。
ですので私は、カッターをコンロで熱して溶かす形でこのようにサイドに…
1.5cm×2.3cm程度の穴を開けてそこからサーモスタッドのセンサーを入れ込んでいます。※お子様が作業をすることはないと思いますが、必ず換気扇をつけて換気しながら作業してくださいね!
実は、、、サーッモスタッドをつける前、まだ暖突をつける季節でもなかったので、普通にこのままレプタイルボックスを利用していたら…
ガサゴソ…いつもと違うガサゴソが聞こえてきてレプタイルボックスを観てみると…
まさかの古参のレオン君がこの穴から体半分出して脱走一歩手前でした( ;∀;)
このサイズでもレオパは出られてしまうんですね…それからはサーモスタッドの線を入れて、念のためマスキングテープで空いたスペースをふさいでいます。
レプタイルボックスで暖突を取り付ける方法・まとめ
いかがでしょう?
直接レプタイルボックスに暖突の取り付け方…はそもそも運用が不可能ですが、上記のように「レプタイルボックスでも暖突を使う事はできます」。
ただ、実際は暖突だけでは冬の保温は不十分です。暖突で加熱して、スタイロフォームで保温する。この黄金コンビ(&下からはパネルヒーター)で、あなたのレオパ(紫外線のいらない爬虫類)の飼育参考にして頂けますと幸いです^^
ここまで加工が大変!と言う方はそもそもケージに暖突がつけられる…
グラステラリウム(このサイズでは暖突Sまで取付可能)をレオパのケージとして用意する方が楽だと思います。
でも私のように既にレプタイルボックスを持っていて、上手く活用したい!と言う方にはご参考になっていれば幸いです^^
それでは最後までお付き合い有難うございました<m(__)m>
はじめまして。まさに今レプタイルボックスと暖突の組み合わせについて悩んでいたためこちらの記事は大変ありがたかったです。さっそく参考にさせていただきます。ちなみに、魚の焼き網に乗せている暖突はSMどちらのサイズになりますでしょうか?
>うずらさん
たいへん、たいへん、たいへん遅くなりました
もう遅すぎることは200も承知ですが
お答えを書かせて頂きます。
この写真の暖突は「M」です。
ちなみにレプタイル1つならSで充分です。
(私は合計4つレプタイルボックスつかっていて
Mで2つ管理、Sで2つ管理しています)
本当に遅くなりましたが今後のご参考になれば幸いです