アメリカ原産のアジサイ、アナベルは、成長すると1メートル以上に達することもあるため、地植え時には株間を十分に確保することが重要です。理想的な株間は1メートル以上とされています。
植え付ける際には、苗木のサイズよりも二回り大きな穴を掘ることが望ましいでしょう。
アナベルの成長に適している地植えの場所は、半日陰から日向まで幅広く、日陰でも健康に育つ強健さを持っています。
以下、アナベルの地植えの間隔や肥料のあげ方、水やり、また鉢植えのメリットも解説していきます。
もくじ
アナベルの地植えの適切な株間隔
アナベルは、成長すると1メートル以上の幅を持つ可能性があるため、地植えの際は苗木の大きさの2倍程度の穴を掘り、株間を1メートル以上開けることが推奨されます。
株間が狭すぎると、枝や葉が重なり合い、植物の成長や花の量、大きさに影響が出るため、適切なスペースを確保することが重要です。
アナベルの植え付け時期
アナベルの植え付けに最適な時期は年に2回あります。
成長が一時的に止まる秋の終わり(10月下旬から12月上旬頃)や、冬が終わり成長が再開する直前(2月下旬から4月頃)が適しています。特に寒冷地では、3月以降の植え付けが望ましいとされています。
アナベルの植え付け場所の選び方
アナベルは半日陰から日向にかけての場所を好みますが、日陰でも十分に成長し花を咲かせます。西日が当たる場所で植える場合、株元にマルチングを施すと、植物を保護し健康な成長を促進できます。
アナベルの地植え時の水やり
アナベルは地植えの場合、日常的な水やりの必要性が低く、管理が容易です。
夏場に土壌が極端に乾燥した場合のみ、水やりが必要となります。それ以外の時期は、自然の雨水で十分な水分を得ることができます。
アナベル用の土壌の選び方
アナベルは、他の紫陽花とは異なり土壌の酸性度に敏感ではありません。
重要なのは、水はけの良さです。通常の草花用培養土で十分に育ちますが、排水性を向上させたい場合は、培養土に2割程度の腐葉土を混ぜることが効果的です。
アナベルの適切な肥料管理について
アナベルの成長には、緩効性肥料や油かすが効果的です。
すでに肥料が混ぜられた培養土を使用する際は、追加での肥料施用は不要となります。一般的に販売されている緩効性肥料であるマグァンプ中粒は、使いやすく効果的です。
アナベルへの追肥のタイミングは、花後(7月から8月頃)と、成長期が始まる前(1月から2月頃)の年2回が理想的です。このタイミングでの追肥は、新芽の成長促進や美しい花を咲かせるために非常に重要です。
アナベルの移植や植え替えのポイント
アナベルは根がしっかりと張る性質があるため、地植えの場合、移植や植え替えは通常必要ありません。一度植え付ければ、長期間(10年以上)花を楽しむことができます。
植え付ける場所は慎重に選ぶことが大切です。
移植を行う場合は、休眠期(11月から2月頃)が適切ですが、寒い冬期は避けた方が良いでしょう。移植後の根付きが不十分だと、後の成長に影響が出る可能性があります。
鉢植えアナベルの利点と管理方法
地植えが手軽である一方で、鉢植えのアナベルにもメリットがあります。
鉢植えは移動が容易で、花がない時期には目立たない場所に移動させることが可能です。
一方、地植えの場合は移動が困難で、冬季には葉を落とし見栄えが悪くなることから、植える場所の選択が重要です。
とはいえ、アナベルは大きく成長するので「それ相応の」大きい鉢が必要になります。
アナベルが枯れる原因とその対策
耐暑性・耐寒性に優れるアナベルですが、稀に枯れることもあります。
水の与え過ぎや不足、肥料の過剰な施用は良くありません。また、日光不足も植物の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
葉や枝が枯れたように見える場合は、枝の内部を確認することが重要です。
枝内部が白く湿っていれば、復活の見込みがありますが、茶色く乾燥していると復活は難しいでしょう。
地植えのアナベルは、最小限の水やりと適切な日光で健康に成長します。
アナベルの育成ポイント
適切なスペースを確保することで、アナベルは美しい花を咲かせることへと繋がります。密集して植えられると「それなり」です。
枝葉の適度な伸びにより、成長期の剪定はあまり必要ありません。
健やかな成長のためには、地植え、植え付け時に1メートル以上の間隔を取ることが推奨されます。
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