山歩きや自然の中を散策するときに、時々山の野草を採取することがあります。
これらは美味しい山菜として親しまれていますが、間違えて有毒な植物を摂取してしまうと、命に関わるリスクが伴うこともあります。
今回は、ニュースで話題になることも多いセリとドクゼリの見分け方についてご説明します。この二つを正しく区別できれば、事前に危険を避けることができます。また、他にも混同しやすい野草の情報もお伝えしますので、山へ行く前にぜひ確認してください。
もくじ
間違えると大変!セリとドクゼリを見分ける3つのポイント
セリとドクゼリは外見が似ており、特に初心者には区別が難しいことがあります。
セリと思って摂取したものがドクゼリだった場合、非常に危険です。そのような事態にならないように、確実な見分け方を身につけましょう。
セリとドクゼリの見分け方① 根茎
識別の第一歩として、「根茎」に注目します。ドクゼリの根は緑色で太く、多くの筋があります。一方、セリは一般的な白い根です。不明な場合は、根を抜いて確認してみましょう。
・ドクゼリの根茎:緑色で筋が多い。
・セリの根茎:白色で平凡。
セリとドクゼリの見分け方② 葉柄
次に「葉柄」に焦点を当てます。葉柄は、葉と茎をつなぐ細い部分で、ドクゼリはその葉柄が長くて特徴的ですが、セリは比較的短いです。
この違いを覚えておくと、一目で識別できます。
・ドクゼリの葉柄:長い。
・セリの葉柄:短い。
セリとドクゼリの見分け方③ 匂い
最後に、匂いによる識別です。ドクゼリはほぼ無臭ですが、セリには特有の爽やかな香りがあります。
この香りを感じ取れれば、セリと確認できます。
・ドクゼリの匂い:ほとんど無臭。
・セリの匂い:爽やかな香りが特徴。
「根茎」「葉柄」「匂い」をチェックすることで、セリとドクゼリを正確に見分ける方法を覚えておきましょう。これで、山菜採りも安全に楽しめます!
注意が必要!間違えると危険な野草を紹介します
野草の採取は面白い趣味の一つですが、間違って有毒な植物を採ってしまうリスクも伴います。
特に見た目が似ている野草は初心者にとって特に危険です。今回は、特に注意が必要な野草をいくつか紹介しますので、山菜採りをする際にはぜひ参考にしてください。
・よく間違えられる野草その1:ニラとスイセン
「ニラ」と「スイセン」は、外見が似ていて特に葉の形が細長く緑色で、一見しただけでは区別がつきにくいです。しかし、スイセンはその強い香りが特徴で、ニラとは異なる甘く強烈な香りがします。
ニラはにんにくのような独特の香りがあります。スイセンを間違えて摂取すると重篤な中毒を引き起こすことがあるので、香りで識別することが大切です。
・よく間違えられる野草その2:セリとタガラシ
セリは日本全国でよく見られ、食用としても人気がありますが、見た目が似ているタガラシと間違えると危険です。タガラシはキンポウゲ科で有毒成分を含んでいます。
セリとタガラシの見分け方の一つに、花の色があります。セリの花は白小花ですが、タガラシは鮮やかな黄色の花を咲かせます。タガラシの葉はセリよりも厚く、切れ込みが深いです。
・よく間違えられる野草その3:フキノトウとハシリドコロ
春になるとよく見かけるフキノトウは、食べると美味しいですが、似ているハシリドコロは有毒です。特に若い芽の段階では、二つの区別が難しいです。
フキノトウの芽は開くと中に白い花びらの蕾がありますが、ハシリドコロには蕾がありません。また、ハシリドコロの葉には細かい毛があり、触るとフキノトウとは異なる感触があります。
・よく間違えられる野草その4:クワズイモとサトイモ
クワズイモとサトイモは葉の形や色が似ていて、間違えやすいです。しかし、クワズイモは非常に有毒で、食用には適していません。サトイモは食用として広く使われています。
これらの植物を区別するポイントは、芋がどのように成長するかです。サトイモは地中に深く芋ができますが、クワズイモは地表近くに芋が形成されます。
・よく間違えられる野草その5:ミツバとキツネノボタン
料理で使われるミツバは独特の風味がありますが、見た目が似ているキツネノボタンは有毒です。ミツバとキツネノボタンを区別する方法として、葉の配置があります。
ミツバの葉は一つの茎から三枚が一緒に生えていますが、キツネノボタンの葉は離れて生えます。
まとめ
野草を正しく識別することは、安全に山菜を楽しむために非常に重要です。間違いやすい野草をしっかりと覚えておくことで、採集時のリスクを避け、自然の恵みを安心して楽しむことができます。
セリと有毒なドクゼリの区別は、野山での安全な山菜採りに不可欠です。
セリとドクゼリは見た目が似ており、特に初心者には識別が難しいため、正確な見分け方を知ることが重要です。第一に、根茎を確認します。ドクゼリの根は緑色で筋が多く、太いのに対し、セリの根は一般的な白色です。
次に、葉柄の長さを見ます。ドクゼリの葉柄は長く、セリの葉柄は短いです。最後に、匂いでの識別が有効です。ドクゼリは無臭であるのに対して、セリは爽やかな香りがあります。
これらの特徴を覚えておくことで、山菜採りがより安全になります。また、ニラとスイセンやセリとタガラシなど、他の間違いやすい野草についても注意が必要です。それぞれの特徴を正しく理解し、野外活動を楽しむ際は常に警戒を怠らないことが重要です。
今回紹介した見分け方をぜひ次回の山菜採りに活用してください。
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