レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)は人口餌だけで終生飼えるのか?
これは、人工餌が出始めた頃から言われ続けることです。
レオパは鳴かない・ニオわない・場所取らない、などで男女問わず人気が高い爬虫類です。ですが……「本来の主食」はコオロギなどの「昆虫」。
生餌でレオパを飼ってきた方は「人工餌じゃ無理」と言います。果たして本当にレオパは人工餌だけで飼えないのか。ブリーダーでもない、一般の飼い主の意見だからこそ言えることもあると思いまとめておきます^^
レオパは人工餌だけで飼えるか?
レオパの人工餌はここ数年いろいろなものが出てきています。レオパゲル、レオパブレンドフード、レオパドライ…この記事を読んで頂いている方はこれらの商品は見た事、聞いた事があると思います。
まず最初に「レオパは人工餌だけで飼えるのか」という私の結論ですが、
「条件付きで可能」
です。ただし、最後は冷凍コオロギ、生餌も視野に置いておくことは大前提とした上で、です。
条件付きで可能とは、人工餌は「何が何でも食べない」という生体もいるため、そういった生体をお迎えした場合は人工餌だけで終生飼う事は無理だということです。
いっぽう8割型のレオパは人工餌を食べてくれる…と肌感覚で感じてます。
では、どういったレオパが人工餌を食べてくれるのか、ですよね。あくまで食べてくれる可能性が高いとしてご理解ください。
レオパで人工餌を食べる生体は?
とても単純な考え方ですが、レオパがお迎え後人工餌を食べてくれる可能性が高い順にご紹介します。
◆ショップで人工餌を食べていたレオパ>◆人工餌初めてベビー>◆人工餌初めてヤング>>>◆人工餌初めてアダルト
※それぞれの括りでピンセット給餌されていたレオパ>>生餌ケージ内に放し自身で捕獲もあります。
まず、ショップで人工餌で育てられてきたレオパはショップと同じ種類の人工餌は食べてくれる可能性が高いです(もちろんお迎え移動後のストレスで食べない、無理やり食べさせられるなどは除きます)。
それが食べられるものだという認識があるので抵抗感が低いと言えます。
以降は人間の子供と一緒で「若い方が柔軟」です(笑)大人になるほど「自我」が強く「ワシはそんなもの食わん(-“-)」となりやすいです。
ベビーや成長期のヤングは基本ハラペコです。鼻先でゆらゆらすると、その匂いや動きから餌だと思い食いつきます。たとえ生餌であってもピンセットでこれまで与えられていた生体はピンセット=餌(運び)と認識するのため食いつきます。
食べてみて餌だと認識してくれると人工餌で飼える可能性が高い生体と言えます。
ただし、注意事項もあるので以降で紹介しますね!
レオパ人工餌だけで飼えるかのカギ
レオパにも人間同様個性があります。先ほどの通り人工餌を食べる子も、まーったく食べない子もいます。
その中で人工餌だけで終生飼えないという意見の大きな理由としては「食べない」生体がいることと、そして「餌に飽きる」生体がいることです。
せっかく、人工餌を食べたくれた子であってもある日突然「プイッ」とそっぽを向いてガンとして食べてくれなくなることがあります。
実は私が最初にお迎えしたレオパのレオン君もそのタイプでした。。
この子です。
レオパの人工餌は完全栄養食などと言われ、「成分」としては活きるのに必要な栄養を満たしてくれて「は」います。しかし、人間もそうですが毎食カロ〇ーメイト的なものだけ食べていたら……それは飽きますよね(+o+)
人間とトカゲモドキですから感覚は違えど、「分からなくはない」のではないでしょうか。
私はその為現在、レオパブレンドフード、レオパドライ、レイバイト(カルシウムの塗布が必要)の3つを使い分けています。使い分けて、「飽き」が来ないように騙していると言えばストレートですかね(笑)
ちなみに、レオパ個体によって「本当に」様々です。
上記レオン君は元々レオパブレンドフードを食べていましたがある日突然食べなくなり、レオバイトを購入。普通に食べてくれて安心していました。半年後位にふと、レオパブレンドフードを上げてみたら……普通にパクっと食べ、なんとおかわりまで!!
その後もレオバイトを食べなくなったと思ったらレオパドライを食べたり、レオパドライを食べたと思ったら…の「自身でローテーション」を組んでいるよう。
こういった点からも「人工餌は飽きる」と言えます。季節的に好みが変わる…とかもあるかも知れません。
ただ、私の場合、複数用意していたことで(冷凍コオロギがもしもの時のために冷凍庫に眠っています)献立を組むことが出来ています。
ちなみに、
トレンパーマックスノーのこの子は「なんでも」「いつでも」食べます(*’▽’)言葉悪いですが、残飯係……他のレオパが残したものを美味しく平らげてくれます(笑)やや肥満気味……
またスーパーマックスノーのこの子もいろいろ食べてくれるのでありがたいです^^
ニシアフのこの子もレオンくん同様好き嫌いが変わる難儀な子ですが、「何かしら」納得して食べています。これを書いている時点ではレオパドライは目を輝かせて飛びつきます!
参考までに私が使っている人工餌の特徴をシェアしておきますね!
◆レオパブレンドフード
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ややにおい強め(金魚の餌みたいな)の水・お湯で戻して与える人工餌。におい強めなので食欲をそそる生体と、ウワって顔をする生体に分かれます。ただ、「食欲をそそる」生体の方が多いように感じます。
◆レオパドライ
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におい控えめの水・お湯で戻して与える人工餌。ひおい控えめなので(人間と感覚違うでしょうけれど)じゃっかん食いつかせるインパクトがレオパブレンドフードより落ちるかな…と感じます。ですが、好きな子は本当に好き。
この2つは常にストックしています(といってもネットでそれぞれ2個・計4個を半年~1年でまとめて買うだけなのでストックと読んで良いか笑)。
これに加えて、
◆レオバイト
※旧パッケージ
も与えています。上記2つを食べなくなった時の救済として購入しました。「コオロギパウダー」がメインの為、コオロギを思い出させるのか食いつきは良いです(食べない生体もいます)。1点、粉を水で固める、カルシウムを添付する必要があるので、毎日の給餌はやや人間に負担があるかも。
この3つを飽きさせないように、使い分けています。
ちなみにポピュラーな人工餌の一つである
◆レオパゲル
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は、冷蔵で一か月の期限と、冷蔵庫保存・常温に戻す手間(手間を少しでもへらす方法→)を考えて現在は採用していません。もし、レオパを1匹だけ飼っているとしたら賞味期限内に食べきれない可能性もありますのでご注意ください(まあ賞味期限気にしませんが笑)。
まとめ
レオパを人工餌だけで終生飼育できるかどうかのポイントは…
・人工餌を食べる生体
であることと、
・飽きさせない工夫
です。後者は1種類だけだといざとうとき不安があります。
(中には1種類の人工餌でも不満なくバクバク食べる食いしん坊もいますが、さすがにこれは珍しいです)
「絶対に人工餌だけで育てたい」という方もいることは承知していますが、最低限冷凍コオロギはOKでないと生体の命を預かる身としてはよろしくないと思います。
もちろん活餌が一番!という意見が強いことは承知していますが、人工餌がこれだけ数も増え普及しているという現状を考えると、「そういう道もある」と許容してあげる心も必要なのかな、と思います。
ただ、かわいいレオパがエサを食べない!!となったらほとんどの人が活餌行けちゃう気もします(笑)
ちなみに私は、メンテナンス(泣かない・死なない・におわない)の観点から人工餌推進派です!
多少なりともご参考になれば幸いです。
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