梅ジュースは飲み過ぎると体に悪いデメリットもありますが、当然プラス面もあります。
自宅で簡単に作れる梅シロップは、若い人からお年寄りまで幅広く楽しめ、健康にも良いとされています。
ただし、梅ジュースの美味しさゆえに飲みすぎてしまうと、砂糖の多用により胃腸に負担がかかったり、血糖値が上昇するリスクがあります。
この記事では、梅ジュースの健康への効果、適切な飲み方、摂取のタイミングについてご紹介します。
もくじ
梅ジュースの過剰摂取は体に悪いデメリットあり
夏バテや食欲不振の際にも、梅ジュースのすっきりとした酸味は心地よく感じられます。しかし、飲みやすいためついつい過剰摂取してしまうことがあります。
梅ジュースは梅と砂糖を使った梅シロップを水や炭酸で割って作りますが、その際にかなりの砂糖を使います。
そのため過剰に摂取すると、肥満や血糖値の上昇などの健康リスクが高まる恐れがあります。
梅ジュースだけでなく、他の飲料も過剰摂取は身体に悪いので避けるべきです。日々の食事バランスを考慮し、適量を心掛けましょう。
また、胃が敏感な時は、炭酸水ではなく水で梅シロップを割ることがおすすめです。
これらのデメリットは「飲み過ぎない」ことがポイントなので…自分次第ですね。
梅ジュースに含まれる栄養素とその効果
梅には、クエン酸、ビタミンE、カリウムなど、健康に良い多くの栄養素が含まれています。
・クエン酸の効果
クエン酸は筋肉疲労の原因である乳酸を分解し、新陳代謝を促進します。また、血液の酸性化を防ぎ、血流を改善し、ミネラルやビタミンの吸収を助ける効果があります。老化防止や美肌効果、食欲増進にも寄与します。
・ビタミンEの効能
ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、体内の脂質の酸化を防ぐ働きがあります。動脈硬化や血栓の予防、血圧低下、悪玉コレステロールの減少に効果的です。また、血行を促進し、皮膚の新陳代謝を高めることで、シミやそばかすの改善にも役立ちます。
・カリウムの役割
カリウムは体内のナトリウムを排出し、血圧の低下やむくみの改善、心臓や筋肉機能の正常化に貢献します。
これらの栄養素を考慮すると、1日1杯の梅ジュース摂取で様々な健康効果を得ることができます。ただし、過剰摂取は避け、適量を心掛けることが大切です。
梅ジュースを飲むベストなタイミング
梅ジュースは基本的にいつ飲んでも大丈夫ですが、朝食や昼食時に一緒に飲むとより効果的です。
食事と一緒に摂取することで、梅ジュースの効果を最大限に引き出せます。また、運動の後に飲むと疲労回復に役立つとされています。
空腹時や就寝前の摂取は控えめにしましょう
梅ジュースはいつでも飲めますが、特に空腹時や就寝前の摂取には注意が必要です。
梅シロップは体内で反応し、酸性からアルカリ性に変わるため、空腹時に多く飲むと胃に負担がかかることがあります。夜間は唾液の分泌が減るため、梅の酸性成分が歯に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、食事中や食後に飲むのがおすすめです。
梅シロップの適切な熟成期間
家庭で作る梅シロップを使った梅ジュースは、梅干しや梅酒と違いすぐに発酵する必要はありません。
梅を漬けてから1週間から10日程度置くと飲むことができます。
ただし、漬けた梅は10日が経過したら取り出すことが大切です。時間が経つにつれ梅は発酵を続けるため、タイミングを見計らって取り除くことが重要です。
梅ジュースの保存方法
梅ジュースの保存方をパターン別に紹介します。
常温で保存する場合
常温で梅ジュースを保存する際は、容器をきちんと殺菌し、直射日光の当たらない涼しい暗い場所に置きましょう。
適切に保存すれば、最大で1年間保つことができますが、夏場は特に発酵やカビ、腐敗のリスクが高まるため注意が必要です。
冷蔵庫で保存する場合
冷蔵保存が最もおすすめの方法です。
冷蔵庫内は暗く冷たく、適切に殺菌された容器を使えば、季節に関係なく1年間保存することができます。
冷凍で保存する場合
梅ジュースは冷凍保存も可能で、最も長く持たせる方法です。
ただし、ビンなど割れやすい容器は避け、タッパーなど割れない容器に移して凍らせることが推奨されます。
また、ジュースを作らずに梅そのものを冷凍保存することもできます。
梅を小分けにして冷凍しておけば、必要な時に必要な分量の梅ジュースを作ることができます(例えば、1週間分など)。
梅ジュースと梅シロップの安全性及び食中毒リスクについて
梅ジュースや梅シロップを作る際は、水と砂糖を使って長期間梅を漬け込みます。
この過程で、カビや腐敗が生じ、食中毒を引き起こす可能性があります。
適切な製造方法を守れば安全ですが、手順をおろそかにすると腐敗が進み、食中毒のリスクが増加します。
・水分管理の重要性
梅ジュースを作る際、青梅と保存容器の水分を完全に取り除くことが必須です。特に、水洗いした青梅は一つ一つ丁寧に拭き取り、十分に天日干しすることが大切です。
同様に、保存容器も完全に乾燥させる必要があります。
・青梅の毒性について
完熟した梅は安全ですが、青梅をそのまま食べると青酸中毒のリスクがあります。
青梅に含まれるアミグダリンが体内で分解され、中毒を引き起こす可能性があるためです。ただし、青梅のアミグダリン量は致死量に比べて非常に少ないため、過度に心配する必要はありません。
・十分な殺菌が必要
保存容器を単に洗うだけでは不十分で、残留する微生物が問題になることがあります。
容器を煮沸消毒するなど、しっかりとした殺菌処理を行うことが推奨されます。
・混ぜることの大切さ
梅を漬けた後、ただ放置すると、砂糖が底に沈んで溶けにくくなり、発酵が進むことがあります。
また、梅のエキスが十分に抽出されないこともあります。1日1~2回混ぜることで、均一な味わいを得ることができます。
・適切な保存場所の選定
直射日光や高温下での保存は発酵を加速させ、品質を損なう可能性があります。涼しくて暗い場所での保存が適しています。
梅ジュースのおすすめの飲み方
梅シロップを使用すれば、簡単に梅ジュースを楽しむことができます。
・冷水
冷水で薄めた梅ジュースは、さっぱりとした味わいで、手軽に楽しめます。梅シロップを冷水で5倍程度に薄めれば、梅の風味を適度に楽しむことができます。
さらに薄くすると、スポーツドリンクとしても利用できます。
・炭酸
梅シロップに炭酸水を加えると、爽やかな梅サイダーになります。
特に夏には、のど越しの良い梅サイダーが疲れを癒やしてくれます。
・お湯割り
冬の寒い日には、梅シロップをお湯で割って飲むのがおすすめです。体を内側から温めることができます。
・かき氷
夏には、梅シロップをかけたかき氷がおすすめです。爽やかな酸味が暑い日にぴったりです。
梅シロップは冷水、炭酸、お湯での楽しみ方がありますが、かき氷にかけたり、牛乳と混ぜるなど、様々なアレンジが楽しめます。
梅ジュースの適度な摂取とその効果
適量の梅ジュースを摂取することで、疲労回復や食欲増進、アンチエイジング効果が期待できます。
ただし、砂糖の量に注意し、飲み過ぎには気をつけましょう。
梅ジュースが体に悪い・デメリットがあると言われるのがこの部分です。
家庭で簡単に作れる梅シロップを使って、健康的な生活を送るための様々なアレンジを楽しんでください。
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