ラミネートは文書や広告を保護する際に有効ですが、使用するシートのサイズが足りないことが問題となることがあります。例えば、A4サイズのシートを二枚並べて使用する（足りないから擬似的にA3にする）ことは適切ではありません。

A3やB4などの大きいサイズが必要な場合、限定されたラミネーターのサイズでどのように対応すべきかを詳しく説明します。

また、「やるのであればこうするべき」という代替案をご紹介するので参考にしてみてくださいね！

大型ラミネートの課題と対策

ラミネートは職場で頻繁に必要とされる作業ですが、適切なサイズのシートがない場合の解決策は限られています。並べてラミネートする方法は推奨されていません。

この場合、専門の業者に依頼するか、小さなサイズで個別にラミネートし、後で組み合わせる方法が一般的です（詳細後述します）。

家庭用のラミネート機は主にA4サイズまでの対応であり、それ以上のサイズを扱う際は機器の故障リスクを考慮する必要があります。大きなサイズのラミネートが必要な場合は、専門業者への依頼が推奨されます。

大型ラミネートが可能な店舗と推奨機種

・キンコーズでの対応

キンコーズは、コピー、スキャン、製本など、多岐にわたるサービスを提供しています。特にA4サイズ以上のラミネートが可能で、店舗で直接操作するか、スタッフに依頼することもできます。店舗が近くにある場合は、その便利さを活かしてキンコーズのサービスを利用することがおすすめです。

・ACCEAのサービス

ACCEAは広範囲にわたるサービスを提供しており、A4サイズ以上のラミネートだけでなく、ポスターや製本も可能です。サービスの質とコストパフォーマンスで好評を得ており、全国に店舗を展開しているため、アクセスも良好です。

・ラミネートオンライン

ラミネートオンラインは24時間対応のオンラインサービスを提供し、WEBからの入稿で文書加工が可能です。加工後は郵送で受け取ることができ、忙しい方やコストを抑えたい方に特に便利なサービスです。

・bonsaii ラミネーター

bonsaii ラミネーターは、幅広いサイズに対応しており、A3、A4、B5サイズだけでなく、はがきや名刺サイズにも適応します。使い勝手の良さと手頃な価格で、頻繁にラミネートを行うユーザーに最適な選択肢です。

自宅でのラミネート加工＝足りない場合の苦肉の策

ラミネートのサイズが足りないけれど、外部のサービスに依頼せず、自宅でページごとにラミネート加工を行いたい場合、「複数作り」それらを後でつなげる手法をご紹介します。

この方法は、自宅や小規模オフィスで手軽にラミネートを行いたい方に適しています。

具体的には、A3（A4）サイズの紙を個別にラミネートし、加工後に裏側から透明テープで接続します。

この手法により、大型のポスターやプレゼンテーションボードを自作することができます。家庭用ラミネーターを使って、DIY愛好家がよく採用するこの方法は、その使用の幅を広げるものです。

力技・苦肉の策…ですね。

ラミネート加工の三つの基本原則

そもそもの話になりますが、ラミネート機は「機械」なので想定外の使い方をされてしまうと、故障する可能性が高くなります。

以下、「基本」の確認をしておきましょう！

・基本原則１：機器とフィルムのサイズ限界を守る

家庭用またはオフィス用のラミネーターは、通常A3サイズまでの紙を加工できます。市場に出回っているラミネーターはA3やA4のサイズに最適化されており、これを超えると機器の故障につながります。

そのため、ラミネートする際は機器の仕様に合わせたフィルムのサイズを使用することが重要です。例えば、A3ラミネーターはA3サイズのフィルムを使用し、A4サイズのフィルムはA4ラミネーターで処理します。

・基本原則２：フィルムの追加使用は禁止

ラミネートフィルムを追加して継ぎ足すことは、ラミネーターの故障の原因となり得ます。継ぎ目がローラーに引っかかると、フィルムが巻き込まれてしまい、機器内部にフィルムの破片が残ることがあります。

また、フィルムをカットして使用することも避けるべきです。カットしたフィルムはズレやすく、このズレが原因でローラーに粘着剤が付着し、故障を引き起こします。

・基本原則３：フィルムの正しい挿入方法

ラミネーターにフィルムを挿入する際は、粘着面が露出していない側を先頭にしてください。逆に挿入すると、フィルムが正しく進行せず、機内で詰まる可能性があります。

これにより、フィルムが均等に加熱されず、ラミネート加工が不完全になり、さらにはローラーへのダメージも引き起こします。

ラミネートでサイズが足りない場合の対応・まとめ

大きなサイズのラミネート加工を行いたい場合は、力技で出来上がったものを複数あとから継ぎ足すことは可能ですが……見栄えを考えるならキンコーズやACCEAなどの専門のラミネーションサービスの利用をお勧めします。

これらの業者は大規模なラミネート加工を専門に行っており、大きなサイズや特殊な素材にも対応できます。また、インターネットを通じてオンラインで注文し、自宅に直送してもらえるサービスもあります。

家庭用ラミネーターでA3サイズまでなら対応可能ですが、それ以上の大きさを求める場合は専門のサービスを利用することが、最も安全で効率的です。