
戦力外通告
その後の人生を考え始めたプロ野球選手が受けることもあれば、
「まだ自分はやれる!」
といった気概を持っている選手であってもチームの若返りなど、プロ野球球団の方針でいわゆる首切りである戦力外通告を受けてしまう選手もいます。
そこで今日は戦力外通告を受けてしまった、元プロ野球選手のその後について調べてまとめてみようと思います。
戦力外通告されたその後の選手たちの人生とは?
戦力外通告とは簡単に言ってしまうと
「リストラ」であり「首切り」です。
一般的な会社とは違い、野球で実績を残していかないと会社=プロ野球球団にとっては(失礼な言い方ですが)お荷物になってしまう為、「その後の人生へ向けて背中を強制的に押す」通告です。
毎年のように、引退セレモニーや会見が開かれるスター選手の引退の陰に隠れて戦力外通告を受ける方が多くいます。
ドラフトなどで入団する選手がいれば、
同じだけの数、自ら引退をする選手、戦力外通告を受けて退団する選手がいます。
功労者であれば球団のコーチとしてオファーがあり円満にその後の人生を送る選手もいれば、球団職員として採用される方もいます。
また、「自分はまだやれる!」と気概を持った選手は、
合同トライアウトに参加して他球団から声がかかることを待つ選手もいます。
しかし、残念ながらプロ野球という表舞台だけでなく、
野球界から去っていく選手もいます。むしろその方が多いくらいです。
今では、入団時にしっかりと
戦力外通告、その後の人生についての教育や、学生からいきなり一般社会人では手にしないお金を手にすることからお金の使い方や税金についての教育が行われています。
余談ですが元プロ野球の新庄選手が、
テレビ番組で年俸とほぼ同じくらいの外車を購入してしまったといった珍エピソードを話していた様に、教育として戦力外通告をされたその後の道についてもあらかじめ教えてあげておくことも必要ということですね。
戦力外通告を受けた選手のその後の進路
プロ野球球団から戦力外通告を受けた選手のその後について、たまにテレビや雑誌で話題になっていたりします。
私自身もプロ野球は昔からみていて、
学生時代に見ていた選手が戦力外通告を受けた後、
飲食店を開いていたり、意外な職業についていたりといった記事を見て驚いたり懐かしく思ったりします。
そこで、膨大な数の戦力外通告を受けた選手や引退後、その後何をなっていたかを私見で恐縮ですが、私自身が興味を惹かれた選手と「え?そんなことやっているの?」といった元選手に関して書いておきます。
・辻内 崇伸
…元ジャイアンツ投手。大阪桐蔭高校時代左腕で152キロ(オリックス球団のスピードガンでは156キロとも)を計測し鳴り物入りでプロ野球入りをするも、コントロール難や故障で大成できず引退。
現在は日本女子プロ野球・東北レイアのコーチをつとめつつ、「わかさ生活」の社員として働いています。
・一場靖弘
…元楽天・ヤクルト。入団後より入団前の方が有名であった選手です。覚えている方も多いと思いますが、プロ野球入団前「栄養費」として200万円を受け取っていたとして騒動の人になってしまいました。戦力外通告を受け…
その後デザイン会社を経てパーソナル電電で働いています。
・野田浩司
…元オリックス。30歳より若い方は知らないかも知れませんが、1試合で19奪三振をとった投手です。1試合=27アウトですから、実に2/3以上ののアウトを三振でとったことになります。高校野球ならともかくプロ野球でこの数字はすごい!
現在は肉料理店「まる九」を神戸市で経営
・條辺 剛
…元ジャイアンツ。右投げの大型選手をして期待されるも度重なる肩の故障でなんと24歳という若さで引退。引退後はテレビなどでも有名ですが…
「讃岐うどん 條辺」を経営しています。
・小野剛
…元ジャイアンツ。不動産会社就職→大学院に入り直す→不動産管理・野球塾・焼肉店を経営し青年実業家として活躍。
・兵動秀治
…元広島カープ。競輪選手!!
・髙木 大成
…元西武ライオンズ。入団時の入団発表記者会見が「単独」で行われ話題に。西武ライオンズ球団では清原和博元選手以来の異例の厚遇でした。
現在はプリンスホテル(関東近辺の方はご存知かも知れません)で働いています。こちらは西武系列のホテルなので、野球関係以外での球団つながりの就職先もあると改めて知ることができた選手です。
まとめ
いかがでしょうか。
ここに挙げた方々は、戦力外通告や引退「その後」新たな道をまっすぐと歩いている方々です。
中には残念ながら事件などを起こして、
ニュースになってしまう方もいます。
華々しい世界を知っているだけに「落差」が大きく曲がってしまうのでしょうか。
以前ほどプロ野球人気がなくなっていると言われていますが、
娯楽の種類が増えて、人の興味が向く方向が広くなったからだと言われています。
今現在活躍している選手がいる中で、
今年も、来年も戦力外通告を受けたり自ら区切りをつける選手がいます。
厳しい競争の世界だとは思いますが、
悔いなく最後まで頑張って欲しいと願うばかりですね。
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